古都の秋
  
          
                     
   作詞   水上 康熙
      
            作編曲 

      
    

めぐり逢うのが 遅すぎたのと
言ってあなたは 寂しく笑う
触れる肩先 ぬくもり求め
歩く格子の 奈良町あたり
そっと絡めた 小指の先に
紅葉ひとひら 古都の秋

ままにならない 哀しい恋と
知っているから なおさら辛い
水面映した 五重塔の
明かり揺れてる 猿沢の池
寄せる影さえ 儚く見えて
涙落とした 古都の秋

今の幸せ 欲しいと責める
二年待てない 仕合わせ違い
困るあなたを 振り切るように
裾を乱して 石段駆けた
残る想いに 別れを告げて
ひとり見上げる 古都の秋
 美山つぐみ